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2016-03-30 03:15

交通

タブレットを使ってその場で通訳 阪神電車がサービス本格導入

リアルタイム通訳
タブレットの画面を通じたテレビ電話で通訳
阪神電気鉄道株式会社は28日、訪日外国人向けサービスとして、リアルタイム通訳システムを本格導入すると発表した。

このサービスは、専用アプリ「Face touch me!」をインストールしたタブレット端末を使用し、その場で接続されたネイティブのオペレーターが通訳を行うというものだ。現在、英語・中国語・韓国語に対応している。

同社ではこのサービスを2015年9月より梅田駅など、比較的訪日外国人旅行者の利用が多い数カ所の駅に、試験的に導入していた。今回このサービスを拡大し、2016年4月1日(金)より、同社路線のうち駅長室のある全駅と西九条駅の合計7駅の8カ所に導入することとなった。

相手の顔を見ながら話すことでサービスの向上を
今回本格導入されるサービスでは、駅員がタブレット端末を片手に直接外国人利用客の顔を見ながら説明や案内を行うことができる。しかも機械翻訳ではなくオペレーターが通訳をしてくれることにより、いっそうきめ細やかな対応が可能となる。

同社は、このサービスのための専用アプリ「Face touch me!」を提供している株式会社プログレストと事業提供し、今後はその代理店としてこのサービスをほかの鉄道事業者などへも販売していくとしている。

訪日外国人旅行者は、これまで観光地を大型バスで巡る団体旅行が主力だったが、今後はさらに深く自分の興味を満たしたいという個人旅行の需要が増えてくると見込まれている。当然、公共交通機関を利用する訪日外国人も増えるだろう。

同社だけでなく、電車やバス、あるいはタクシーなど多くの交通事業者にとって、訪日外国人旅行者によりきめ細やかな対応ができるようになるということは、いま真っ先に取り組むべき課題だと考えて間違いなさそうだ。

(画像はニュースリリースより)


外部リンク

阪神電気鉄道株式会社ニュースリリース
http://www.hanshin.co.jp/company/press/

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