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観光客の閑散期にあたる3月に栃木市を訪れた訪日外国人は、2016年3月においては前年同月比408％と4倍に急増した。その理由は、LCC機内誌に栃木市観光に関する記事を掲載したことによるものだと、たびクーポン合同会社および栃木市産業振興部観光振興課が発表した。

同社は、バニラエア、Peach、ジェットスター・ジャパンというLCC3社の機内誌の企画制作発行に携わっている。今年度は3月から5月にかけて、LCC機内搭載誌連動企画として「台湾留学生招請事業」を実施した。

この企画では、栃木市観光の魅力を実際に体験したレポート記事と、同市の「外国人観光客1日市民パスポート」案内を中国語・韓国語・英語で掲載し、さらに東武鉄道株式会社の協力により「浅草から70分」というアクセスについても紹介した。

同社では、その結果として栃木市を訪れる外国人観光客が急増したものとしている。事実、記事が掲載された3ヶ月間は、3月の前年同月比408％だけでなく、4月は前年同月比289％、5月は前年同月比132％と、いずれも大幅な伸びをみせている。

これについては、もともとLCCを利用する訪日外国人客の大半が、ツアーなどを利用する団体客ではなく、現地に到着してから自由に訪問先を決めるような個人客であることが理由だと、同社ではしている。

そしてそのような自由行動をする外国人観光客が、航空機の搭乗中にじっくりと記事を読み込み、機内誌という航空会社ブランドへの信頼もあって、その場で栃木市を訪問地に選んだのではないかと分析している。

同社では今後も栃木市産業振興部観光振興課と連携し、同市の魅力を伝える記事をLCC各機内誌に掲載していく予定だ。これは、いわゆるゴールデンルートと呼ばれる主要観光地以外であっても、情報発信のしかたによっては新しいインバウンド市場を開拓できるという、非常によいモデルケースとなっているのではないだろうか。

（画像はプレスリリースより）

外部リンク

たびクーポン合同会社・栃木市産業振興部観光振興課プレスリリース／＠Press
https://www.atpress.ne.jp/news/106928