インバウンドビジネスニュース

株式会社世界は16日、中国富裕層向けに5泊6日で総額1億円の豪華訪日プランを企画したと発表した。2016年6月中旬には、その第1回を開催する予定だとしている。

この豪華プランでは、チャーターしたビジネスジェットで中国や香港などの空港から訪日し、沖縄、大阪、東京、北海道と、5泊6日で日本を縦断しながら超高級旅館・ホテルに宿泊する。訪日中には東京と北海道の不動産視察も行い、東京・銀座での会食には日本の有名女優が接客するとしている。

同社は、多国間不動産などを扱っている企業だ。主に台湾など中華圏の富裕層を対象に、日本の不動産投資情報も提供している。今回の豪華訪日プランは、そのような不動産投資を考えている富裕層に向けた接待旅行といった意味合いもありそうだ。

このような1億円という高額な旅行商品が、実際に販売されるかどうかは未知数だが、アジアの富裕層の中には、高額でもかまわないからゆったりと、静かで整然とした日本を楽しみたいという層は確実に存在しているようだ。

今後はこれほどの価格でなくても、富裕層向けの旅行商品が増えてくる可能性は高い。日本側としても、その価格に見合ったサービスが提供できるかどうかが、問われることとなるだろう。

どのような国や地域の、どのような層にターゲットを絞って誘客を行うかは、各事業者の判断にゆだねられるところだが、同社のこの豪華訪日プランも、今後のインバウンド市場におけるひとつの方向性を示していると考えることができそうだ。

（画像はプレスリリースより）

外部リンク

株式会社世界プレスリリース／＠Press
https://www.atpress.ne.jp/news/102137