2016-06-03 05:45
観光
「九州の観光復興に向けての総合支援プログラム」決定

熊本地震の影響による被害からの復興のために
観光庁の観光戦略実行推進タスクフォースは5月31日、「九州の観光復興に向けての総合支援プログラム」を決定し、公表した。このプログラムは、平成28年熊本地震の発生にともない、熊本県・大分県におけるホテルや旅館などの宿泊施設が多数被害を受けたことと、さらには九州全体での旅行キャンセルが相次いだことによる、九州観光産業への直接的・間接的な被害を考慮して決定されたものだ。
応急的な取り組みとしては、観光産業に多い中小の事業者に向けた貸付・債務保証制度の拡充など、すでに実施されているものも多く、また短期的な対応としては、国内外からの旅行者を対象にした「九州観光支援のための割引付旅行プラン助成制度」の創設などが予定されている。
人気のクルーズ船を活用するなど長期的な展望も
さらに今回のプログラムでは、単に復興だけを目的とするのではなく、より長期的に九州全体の観光産業の魅力を向上させ、環境整備を行うことも目的としている。特に訪日外国人旅行者の受け入れに関しては、災害時に外国人旅行者向け情報発信を行う観光案内所に対する補助の創設を予定するなど、積極的に取り組む方針だ。
九州は阿蘇山や別府・湯布院温泉など、魅力的な観光コンテンツを多数抱え、特にアジア方面からの外国人旅行客に人気があるエリアだ。昨年2015年には、博多港や長崎港に入港するクルーズ船の数も飛躍的に伸び、博多港は年間寄港数245回と全国1位になった。
この状況を受け、国土交通省でも、熊本・大分のクルーズの魅力を積極的に情報発信していくと発表している。これから始まる夏休みシーズンに、多くの観光客を受け入れることで九州観光産業の復興がすみやかに進むことが期待される。
外部リンク
観光戦略実行推進タスクフォース「九州の観光復興に向けての総合支援プログラム」
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kanko_vision/
国土交通省港湾局産業港湾課プレスリリース
http://www.mlit.go.jp/common/001133197.pdf
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