• TOP
  • >
  • 観光
  • >
  • 東アジアからの訪日伸び率鈍化 2016年4月市場動向トピックス
2016-06-04 06:00

観光

東アジアからの訪日伸び率鈍化 2016年4月市場動向トピックス

市場動向トピックス
やはり熊本地震の影響が拭えず
日本政府観光局(JNTO)は5月31日、2016年4月の市場動向トピックスを公開した。4月も多くの市場で前年同月比を上回り、単月で過去最高を記録したものの、その伸び率にはいくぶん鈍化がみられる結果となっている。

特に、中国、韓国、台湾、香港という東アジアの国と地域からの訪日外客数では、2015年に入ってからほぼ毎月にわたり、前年同月比を40~50%程度上回る状況が続いていたが、2016年4月はその伸び率が一様に下がっている。伸び率100%を超える月を何度も記録した中国でも4月の伸び率は26.9%となり、香港は伸び率6.4%だった。

これはやはり、平成28年熊本地震発生による九州方面へのツアーのキャンセルが相次いだことが影響したものと、JNTOではみている。

バカンスシーズンに向けさらなる情報発信を
一方、欧米市場は堅調な伸びをみせている。今年はイースター休暇が3月であったため、4月に入ってからの訪日外客数は落ち着きをみせるものと思われていたが、こちらは多くの市場で前年同月比が10%から20%を超える伸び率を記録している。

特にフランスは、2016年に入ってから1月~4月まで毎月20%を超える伸び率を記録するなど好調が続いている。フランス市場では、太平洋アジア観光協会のフランス支部会議において、アジア太平洋地域の最も人気のある訪問地として日本が挙げられるなど注目が集まっており、さらなる訪日客増加も見込めそうだ。

これから夏のバカンスシーズンに向け、JNTOでもさらに積極的に情報発信を行っていく方針だ。特に観光庁がデスティネーション・キャンペーンを実施している東北地方や、観光産業による復興を目標に掲げ支援プログラムを決定した九州地方への誘客が中心となっていくことになるだろう。


外部リンク

日本政府観光局市場動向トピックス
http://www.jnto.go.jp/jpn/inbound_market/

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • twitter
  • facebook