2015-09-23 14:00
通信
ロボットが通訳?音声翻訳配信サービス事業化スタート

卓上ロボットを通じて音声翻訳
株式会社近畿日本ツーリストと株式会社フュートレックは、協業により2016年春から音声翻訳配信サービスを展開すると発表した。具体的には、ホテルなどの観光事業者に卓上ロボットを配置し、そのロボットを通じて日本語と他言語の翻訳データ配信を行うというものだ。まるでロボットが通訳をしてくれるようなイメージになる。
大手旅行会社である近畿日本ツーリストは多くの旅行会話のデータベースを持っており、音声翻訳技術に実績のあるフュートレックは業務用会話データベースを蓄積している。
両社のデータベースを融合させることによって、単純に訪日観光客の会話のみならず、観光業界スタッフの業界用語会話に至るまでをカバーした翻訳サービスが実現するものと期待されている。
両社は、音声翻訳だけではなく観光案内などのデータ配信も行い、ロボットコンシェルジェと言えるようなサービスを構築していく予定だ。
2016年1月より実証実験開始
サービス事業化の第一歩として、2016年1月より両社は実証実験を開始する。実証実験には大阪マリオット都ホテルと、シェラトン都ホテル東京が参加を予定している。また、卓上ロボットはヴィストン社製の「Sota」を予定しており、タブレットとの併用で操作を行う。さらには、他のウェアラブル端末も利用した幅広いサービス展開も計画中だ。
急増する訪日外国人観光客を迎えるために、特にホテルなどの宿泊施設では通訳や翻訳ができるスタッフの確保が急務になっている。データ配信による音声翻訳サービスが事業化すれば、日本国内あらゆる地域で対応が可能になる。
このサービスが事業化すれば、観光立国としていっそう多くの訪日外国人観光客を受け入れるために一役買ってくれることになるだろう。
外部リンク
近畿日本ツーリスト・フュートレック プレスリリース
http://v4.eir-parts.net/
株式会社近畿日本ツーリスト
http://www.knt.co.jp/kouhou/index.html
株式会社フュートレック
http://www.fuetrek.co.jp/
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