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日本政府観光局（以下、JNTO）は21日、訪日外客数の2015年9月推計値を発表した。2015年9月は前年同月に比べ46.7％もの増加となり、2015年1月から9月の時点で、2014年の年計を更新する1448万人にまで達した。

9月としては最高記録だった2014年の統計をも更新、同じく年計も2014年が過去最高だったが、この数値も2015年9月までに更新するほどとなった。

今年9月はアジア地域では休日が多かった。特に中国では中秋節
休みと国慶節の日並びが長期休暇を取得しやすい状態だった。韓国においても旧盆休暇が独立したことで、旅行への需要が高まっていた。

こうした背景とともに訪日旅行プロモーションや円安と昨年10月からの消費税免税制度の拡充もあった。こうしたことで中国からのクルーズ船が多数寄港するなど、訪日外客数が増加する要因となった。

2015年9月は記録ずくめだ。インドネシアとロシアを除く18市場が9月の過去最高記録となり、累計では2015年9月までで韓国、フィリピン、ベトナムが2014年の年計を上回る数字となった。

今後の見通しとしては日本では紅葉シーズンを迎えることもあり、観光需要は順調なペースとなると予想される。加えて中国では国慶節、フィリピンは学校休暇、韓国でも3連休とともに秋季観光週間が重なることで、アジア地域では旅行しやすい日並びとなるため、10月の訪日外客数も期待できる条件が揃っている。

外部リンク

JNTO　プレスリリース
http://www.jnto.go.jp/jpn/news/press_releases/pdf/