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2015-10-24 20:00
その他
入れ墨がある人の入浴可否 観光庁がアンケート結果発表

入れ墨がある人の入浴を断る施設が過半数
観光庁は21日、「入れ墨(タトゥー)がある方に対する入浴可否のアンケート結果」について発表を行った。結果では、入れ墨がある客の入浴に対し「断っている」施設が約56%、「断っていない」施設が約31%、「(シールで入れ墨を隠すなどの)条件付きで許可している」施設が約13%となった。
なぜ入れ墨がある客の入浴を断っているのか、その理由については「風紀、衛生面により自主的に判断している」が約59%と最も多くなっている。
このアンケート調査は、観光庁が全国のホテルや旅館など3,768施設に調査表を送付し、そのうち581施設から回答を得たものだ。
異文化との共存をどのように図るのか
日本での温泉入浴を目的に訪日する外国人観光客は非常に多い。今年10月に発表された日本交通公社のアジア8地域訪日外国人旅行者意向調査でも、「日本の温泉に関心があったから」が、日本を旅行先に選んだ理由の全体3位となっている。日本には長らく、罪人にその印として入れ墨を施すという文化があった。現在も反社会的組織に属する人が入れ墨を施すことが多く、日本人の中には入れ墨というものに嫌悪感を示す人が非常に多い。
しかし、欧米各国ではファッションとしての「タトゥー」を施す人は珍しくなく、さらには民族固有の文化として入れ墨を施す地域も世界には存在している。
今後、さらに多くのさまざまな訪日旅行客を受け入れていくためには、この入れ墨問題は避けて通れないものだろう。温泉や公衆浴場という日本の伝統的文化の場において、どのように異文化と共存していくのか、今後も議論が必要だ。
(画像は報道発表より)
外部リンク
観光庁報道発表
http://www.mlit.go.jp/kankocho/topics
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