• TOP
  • >
  • 百貨店もインバウンド景気で好調 10月度全国百貨店売上高概況
2015-11-25 10:00

その他

百貨店もインバウンド景気で好調 10月度全国百貨店売上高概況

10月度全国百貨店売上概況
訪日外国人は客数も売上高もほぼ倍増
日本百貨店協会は19日、平成27年10月度の全国百貨店売上高概況を発表した。

全国の百貨店82社238店舗の10月度の売上総高は4,974億円余りと、前年同月比プラス4.2%と高い伸びをみせた。

同協会では、今年の10月は全国的に好天に恵まれたこと、さらに曜日の並びがよく土日祝日が10日あったことなどを好調の要因に挙げているが、やはり訪日外国人旅行客の影響は無視できない。

訪日外国人の動向をみると、購買客数は前年同月比プラス94.1%、売上高も96.0%とほぼ倍増している。特に、中国の大型連休である国慶節(10月1日~7日)による訪日旅行者の増加が、客数や売上高の増加に直結していると考えられる。

商品別売上高で突出しているのは化粧品と貴金属類
売上高を地区別でみると、やはり都市部が強い。東京は前年同月比7.4%増、同じく京都は8.2%増、大阪も6.9%増だ。

しかし、東京や大阪などの10都市以外のエリアでも前年同月比プラス1.2%と、5ヶ月ぶりにプラスに転じた。10都市とそれ以外のエリア合計18地区のうち、16地区で増加となっている。

商品別売上高では、主要5品目(衣料品、身のまわり品、雑貨、家庭用品、食料品)全てが5ヶ月ぶりに前年を上回るなど、全体的に売上増加がみられる。

しかしやはり、商品別売上では化粧品と美術・宝飾・貴金属が目を引く。言うまでもなくこれらは訪日外国人客が百貨店で買い求める最もスタンダードな商品だが、化粧品は前年同月比22.5%増、美術・宝飾・貴金属は16.2%と突出してる。

このあたりからも、百貨店の売り上げをけん引しているのもやはり訪日外国人客の旺盛な購買欲だと判断してよさそうだ。


外部リンク

日本百貨店協会ホームページ
http://www.depart.or.jp/

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • twitter
  • facebook