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2015-12-01 22:30
その他
中国人訪日客は倍増もやや落ち着く傾向か JNTOの10月市場動向トピックス
突出を続けるも中国人訪日客の動向には注視が必要
日本政府観光局(JNTO)は27日、2015年10月の市場動向トピックスを公表した。取り上げられている市場は、韓国、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、豪州、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツという14の国と地域だ。大半の国と地域が10月としては過去最高の訪日客数を記録している。
その中でもやはり、中国人訪日客数が突出している。前年同月比99.6%増とほぼ倍増し、10月としては過去最高を記録。しかも、2013年9月以降26か月連続で各月の過去最高を更新している。
ただ、中国人訪日客数は先月9月も99.6%増であったため、増加率自体は増えていない。また、急増の要因のひとつとなっているクルーズ船も、9月は50隻(125,000人)であったのに比べ10月は46隻(110,000人)とやや鈍っている。
JNTOでは、一部旅行社から中国人客の「旅行意欲の減退」や「外国旅行全体の販売鈍化」といった報告があることから、「中国人訪日者数の伸び率は、今後縮小していく可能性があり注視が必要」としている。
中国以外の市場でも旺盛な訪日需要
各市場の前年同月比では、中国の99.6%増はやはり別格だが、香港も66.9%増と好調だ。夏休みシーズンだった8月の88.8%増には及ばないが、客数の伸びは順調だといえるだろう。日本への航空路線が増加して選択肢が増えたことや、大手旅行会社によるチャーター便の増発などが影響しているとみられる。また、インドネシアも好調だ。前年同月比37.9%増と、先月9月の19.1%増、夏休みシーズンだった8月の15.9%増と比べても順調に伸びていることがわかる。インドネシア自体で経済成長の鈍化や個人消費の落ち込みがみられる中、訪日旅行がこれだけ伸びているというのは注目すべきだろう。
他にも前年同月比においては、シンガポールが25.1%増、カナダが23.9%増、豪州が23.4%増など、20%以上の増加を記録している。
(画像はトピックスより)
外部リンク
日本政府観光局市場動向トピックス
http://www.jnto.go.jp/jpn/reference/tourism_data/
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