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2016-02-27 02:45

観光

絵や音で案内誘導 日本発の国際規格が発行

アクセシブルデザイン
日本の日常に溶け込んでいる絵記号や音案内
経済産業省は24日、「コミュニケーション支援用絵記号原則」と「誘導案内用音サイン」の国際規格が発行されたと発表した。

コミュニケーション支援絵記号とは、簡単にいうと場所や注意事項などを表現した絵や記号のことだ。非常口のサインや手洗い所の男女別記号など、日本国内では当たり前に使用されている。誘導案内音サインも、たとえば歩行者用信号が青になったとき流れる音などは、多くの人が日常的に聞いている。

これらの絵記号や音サインは、聴覚や視覚に障がいがあるような人たちにとって非常に役立つものだ。そして同時に、言葉が通じない外国人にとっても、見ただけで、あるいは聞いただけでものごとを判断する助けになる。

国際的に統一された規格を望む声が
日本では、絵記号などを使用した「アクセシブルデザイン」については、前回1964年の東京オリンピックの際にすでに導入されていた。海外から多くの訪日客を迎えるにあたっての施策だった。

近年、日本で多く使用されているそれら絵記号や音サインの有用性が世界的に認識されてきており、国際的な統一規格を発行しようという動きが起きていた。今回の国際規格発行は、それが実現した形だ。

外国人を含め多くの人にとってより快適な環境作りに
今回同省は、日本国内で平成17年に制定されたJIS T0103(コミュニケーション支援用絵記号デザイン原則)の規格に基づいたデザイン原則などを国際規格として提案し、そのアイディアが採用された形で今年1月に国際規格ISO 19027(絵記号を使用したコミュニケーション支援用ボードのためのデザイン原則)が発行された。

誘導案内音サインについても、日本国内で平成26年に制定されたJIS T0902(公共空間に設置する移動支援用音案内)に基づいた規格を提案し、今年2月に国際規格ISO 19029(アクセシブルデザイン-公共施設における聴覚的誘導信号)が発行されることとなった。

2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けても、今回の日本発の国際規格発行は、訪日外国人にとってよりわかりやすい環境作りに役立つものと、同省はしている。

(画像は添付資料より)


外部リンク

経済産業省ニュースリリース
http://www.meti.go.jp/press/2015/02/2016

経済産業省添付資料:原則の例と実践例
http://www.meti.go.jp/press/2015/02/2016

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