2016-03-07 01:30
観光
電通が訪日中国人観光客の実像をレポート

インターネット上の口コミ情報からその実像を探る
株式会社電通は4日、6ESTATES PTE LTD(本社:シンガポール)と共同で、訪日中国人旅行者の行動実態・消費実態を明らかにしたレポート「ドラゴン到来:訪日中国人旅行者の実像」を発行したと発表した。このレポートのもととなっている調査は、2015年10月~12月の期間中、SNSや旅行関連サイト、旅行関連ブログなど70,000以上の中国語サイトのデータポイントから訪日観光に関するデータを抽出することで実施された。
同社はこのレポートで、訪日中国人旅行者の行動実態や消費実態が、団体客と個人客によって二極化していることについて、とりわけ詳しい分析を述べている。
団体客と個人客の行動・消費における明確な違い
訪日中国人旅行者に関する最大のキーワードが「爆買い」であることは周知の事実だ。同レポートでは、訪日中国人の団体客と個人客の動向について、興味深い内容を報告している。まず訪問地域については、団体客がいわゆる東京・京都・大阪というゴールデンルートと北海道に集中しているが、個人客は日本全国に足を伸ばす傾向がはっきり見てとれる。特に個人客の場合、まだ知られていない場所、他の中国人が行っていない場所、ということに付加価値を求める傾向が出てきている。
買い物についても、団体客は観光もショッピングもとにかく精力的に動き回るため、デパートやショッピングモール、大型家電量販店など1カ所で集中的に買い物をする傾向が強く、一方個人客はより質が高く満足感のある品物を、ある程度時間をかけて選ぶという方向に傾いているようだ。
今後、訪日中国人旅行者の「爆買い」は続くのか、多くの事業者が注目しているところだが、このレポートではそれについてひとつの方向性を提示しているのかもしれない。
(画像はインフォメーションより)
外部リンク
株式会社電通インフォメーション
http://prw.kyodonews.jp/prwfile/release/
レポート「ドラゴン到来:訪日中国人旅行者の実像」
http://www.dentsu.co.jp/knowledge/pdf/
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