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2016-07-01 07:00

観光

ヨーロッパ市場で高い訪日意欲 2016年5月市場動向トピックス

市場動向トピックス
一時ほどの勢いはないもののおおむね堅調
日本政府観光局(JNTO)は6月28日、2016年5月の市場動向トピックスを公表した。

今回注目されるのは、韓国市場が2014年6月以来となるマイナスの伸び率となったことだろう。平成28年熊本地震の影響による九州方面への旅行キャンセルや、およそ2年半ぶりとなる円高ウォン安水準が影響したものと、JNTOではみている。

一方で、中国市場は昨年の驚異的な伸び率から比べれば鈍化したものの、依然堅調な伸びをみせている。特に訪日クルーズ船は盛況で、前年同月の17隻から58隻に増加している。こちらも平成28年熊本地震の影響が危惧されたが、中国からの訪日クルーズ船の約9割が九州行きという人気ぶりだった。

ヨーロッパ市場で日本は高評価
昨年来、中国市場の急激な伸びや、ビザ緩和などの影響による東南アジア方面からの訪日客急増に注目が集まっているが、実は欧米市場からの訪日外客数も着実に伸びている。米国や英国、豪州からは前年同月比20%を超える増加をみせている。

JNTOが4月末に欧州3市場で実施したフォーカスグループインタビューでは、日本に対するイメージは訪日経験者・未経験者ともに非常によく、日本の魅力として伝統とモダンの両方が体験できることがあげられた。さらに、日本の「おもてなし」は、言葉に対する不安を上回るといった意見も聞かれた。

英国が国民投票によってEU離脱を決定したことから、今後は円高傾向が続くのかなど不安定な要素が多く存在していることも事実だが、ヨーロッパ市場における日本への高評価を、ぜひともインバウンド需要に結びつけたいところだ。


外部リンク

日本政府観光局2016年5月市場動向トピックス
http://www.jnto.go.jp/jpn/inbound_market/

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