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内閣政府広報室は、「観光立国の実現に関する世論調査」の概要について発表した。

訪日外国人旅行者数については、「増えた」「どちらかと言えば増えた」をあわせて実に93.4％の日本人が、訪日外国人旅行者の増加を実感しているという結果が出た。

今回の世論調査は、平成20年10月に発足した観光庁の認知度や、訪日外国人旅行者数に対する実感などを調査項目として実施された。

調査は平成27年8月20日から30日の間に、調査員による個別面接聴取によって行われた。日本国籍を有する20歳以上の者を対象とし、全国3,000人の聴取から1,758人の有効回収を得ている。

他にも、訪日外国人旅行者の増加について、日本にどのような影響を与えると思うかとう質問に対しては、65.4％の人が「観光による消費が拡大し、日本経済の活性化につながる」と回答している（複数回答）。

また、訪日外国人旅行者の増加によって困っていることについては、「特にない」が最多の42.0％となっている（複数回答）。

しかし、「治安の面から不安を覚えるようになった」が29.5％、「マナーや文化慣習の違いなどから、外国人旅行者とのトラブルが増えた」が25.5％と、不安やトラブルに対する心配を挙げている人も一定数確認できる。

訪日外国人旅行客の増加については、多くの日本人が肯定的に受け入れているが、不安が全くないわけではない、というところが本音と言えるかもしれない。受け入れ側の環境の整備も、インバウンド需要拡大における今後の課題となりそうだ。

外部リンク

内閣政府広報室世論調査概要
http://survey.gov-online.go.jp/tokubetu/h27/

世論調査ホームページ
http://survey.gov-online.go.jp/index.html